the plan9 15th 「弁斗とジェッ太〜大阪ブレインドレイン〜」

ハリガネソロの時だったかな。今回のフライヤーをルミネで初めて見て、絵描きのおともだちと一緒に「うわ!まんが道〜☆トキワ荘トキワ荘!キャキャキャキャー」なんて面白がって騒いでいたのですが、まさにそのもの!というお話でした。プランでこんなお話が見れる日が来るとは。マンガの次に命が大事なわたしにはこんなに嬉しい事はないですホント。
覚氏の脚本を見るのは鈴木uranus(01年の)以来で、しかも初の本公演脚本。期待とかよりとにかく楽しみで、漫画家の話だし、本当に嬉しくて始まる前から「覚ちゃん大好きー!」とか思っちゃった。それで見終わったらもっともっと「覚ちゃん大好きー!!」と思いました。とても楽しい作品でした。
トラップ山盛の久脚本と比べると今回仕掛けられていた罠は2・3個で、それがとても見やすかったというか。いつもは置いていかれないように頭フル回転でしがみつきながら見るので(笑)、今回は物語を進める弁斗とジェッ太と三浦の3人の心情にどっぷりはまることができました。この3人の気持ちの交錯の仕方がもんのすごく巧妙で、その辺りのシーンの演技が本当に良かった。罠にはまったフリをしながらにやにやと、最後はほのぼのと、あぁいいなぁと思って、やっぱりプランは良いですね。
今月は特にいろんな人のライブを幅広く見に行っていたので、最後にプランの本公演を観て、ここがいちばん落ち着くなぁと今更ながら思ったり。あの雰囲気や空気というはプランの舞台でしか感じられないし、あの5人を見ているのがいちばんニュートラルな感じがします。なんすかね、好きなんだろうなぁやっぱり。

毎度おなじみ揚げ足取りは、

  • 三浦の「編集者」という立場が分かりにくかった(編集者というよりプロデューサー)
  • 漫画家4人のユニットでその中の一人の「絵」を誰も見たことがないなんてあり得ない(絵描きにとって自分の「絵」は顔であり名前であるはず)
  • 三浦はジェッ太の才能に心酔してるわりに弁斗の下描きをジェッ太の絵だと気づかなかった
  • 弁斗は絵が描けないはずなのにジェッ太のジャンプキックのポーズをスケッチしていた
  • 漫画家のフランス留学って何(笑)?

でもこの全部が物語上とても重要で、各ポイントになっていたこともよく分かるので、それはそれでいいんです。
一番よかった点は半田と泥野が完全な脇役だったところでしょうか。すばらしいバイプレーヤーだったと思います。半田いいよねvv可愛かった。竹中さんもちっこくて女の子らしくて本当に可愛かったです。とにかく覚王山氏の漫画に対する尊敬の念とか愛情とかがいっぱい溢れていて、漫画好きには本当に嬉しい舞台でした。何度でも言うわよホント(笑)。