佐久間一行SHOW ピッケル

出がけにやっぱり雨が振りだしてきて…(^^;)どこまでも雨男なさっくんでした。


OPコント:吸血芸人
内ちゃんの髪型が変わっていたので一瞬誰だか分からなかった。ああいう髪型も似合いますね☆
「吸血芸人に血を吸われた芸人はおもしろくなくなる」なんて、めずらしくブラックなストーリー。さっくん太陽拳使って吸血芸人を倒すのかなと思ったら、昼めし君の頭を太陽の代りにして…というオチ(笑)。そっちかーーー!!


OP V:いつもの手ぬぐい&ジャージ姿で、どこかの山を登って行くさっくんの映像。頂上への道には誰かの置いて行った、泥だらけの『作業服』と『ヘルメット』と『タオル』が無造作に落ちているらしい。頂上に着いたさっくん、そこには古い1本の『ピッケル』が誇らし気に立っていて…。眼下に広がる海を眩しそうに眺めるさっくんピッケル、スタート!
「山の頂上を目指す」という設定にもうすでにウルっときてしまった…。今回はスピッツ御愛用。


コント1:砂漠
これぞまさにさっくんワールド!代表的なRPGネタでした。『脱獄』と似たりよったりな展開でしたが、おそらくこのコントでやりたかったのはミイラパズルでしょう(笑)。あれ毎年恒例にするつもりなのかしら…。
ネタ序盤からすでに「ついてこ〜い」を使うタイミングが、少なくとも2、3回は訪れていたのに、言いそうになってためらって、「まだここでは使わない!」と言って断念したさっくんがカワイカッタ。確かに何回もアレ言われても逆についていけなくなりそう。2時間に一回しかつかえない呪文らしいです(笑)。
1本目で緊張していたのか、セリフ噛んだり説明とばしたり、実際客席半分はぽかーんという空気でしたが、「命があるのが何よりの宝」という締は個人的にお気に入っているのでアリです。まさにくるっと平和解決なネタでした。「亡き父のエンブレム」って、お父さん何やってた人なんだろう(笑)。


ブリッジ V:つねずみへようこそ
助手席気分満点なカメラアングルにモエモエでした。いい!あれいいよ!DVDに焼いて何度でも見たい…。普段ああやって運転してるんだろうな…かなりうっとおしいですよね(笑)。あべくんが怒るのも分かる。でもやっぱり歌はお上手。


コント2:選挙演説
20年後を見ているようだったよ。将来本当に出馬してそう。そして公約は「公園を変えます」(笑)。
「ローラーの滑り台の期待感を排除します」
「ジャングルジムをもっと高度な『ジャングルの奥地ジム』にします」
など、お子さまに優しい公約の数々。発想がスゴいっす(笑)。めずらしくあるあるネタでした。


ブリッジコント:穴掘り・1
作業服にヘルメットを被り、ピッケルを手にどこかへ続く穴を掘るポテ少+堀内+ナイーブ。現場監督?のさっくん。彼らはどこへ向って穴を掘っているのか…
おそらく今回の単独のテーマになっているコントなんだろう、と思って見ていましたが、ラストがあんな感動物語になるとは。ライブの構成上とてもいい役割をしていたコントでした。見せ方が巧かったです。
堀内くんにだけ優しい菊ちゃんと、ヒールな瀬山くんが良かった!瀬山くんはやっぱりいいキャラ持ってますね。


コント3:なんでも実験
このネタはなくてもよかった。というかルミネ単独でやるネタではなかった様に思います、単独っぽいで十分…。オチもはっきりしないし、せっかくあんな可愛い格好してたのに勿体なかった(笑)。めがねは◎ですが。


ブリッジ V:ザリガニ速攻捕りリベンジ(前編)
出た、さっくんの『負けず嫌い』!もう気の済むまでやらせてあげて欲しい(笑)。


コント4:学校ダイジェスト
これも一種のあるあるネタだったのかな、ものすごくディテールに凝っていたところがさっくんらしかったというか、おもしろかったです。机にショルダーバックのベルトを掛けようとして諦めるとか、歴史の授業で土器の見本が2回まわってくるとか、国語の句読点読みで自分だけ2回読まされるとか、世間の28歳ならとうの昔に忘れているであろう事なのにネタにしちゃうのがさすがですね。これはさっくんにしか表現できないコントでしょう。リコーダーのくだりもおもしろかったなぁ


ブリッジコント:穴掘り・2
すぐに穴掘りをサボろうとする瀬山、やる気のない瀬山にイライラする堀内、なだめる菊地、しだいに6人の間には不穏な空気が流れ…


ブリッジ V:ザリガニ速攻捕りリベンジ(後編)
ざ、ザリガニってバケツいっぱいいると気持ち悪い…。さっくんの腕前はもう公認ですから。でも来年の単独でこれが見れなくなるのもちょっと寂しい(笑)


コント5:BAR
たくまさんとの息もぴったりでした。照れていたのか、セリフ言う度に舞台の端に行くさっくんがいじらしく。あべさくとーくの時の恋愛ドラマから想像すると、今回もかなり恥ずかしかったんだろうと思いますが(笑)。たくまさんの細かな演技はさすがでした。一言も喋らず笑いを取ってしまうとは!
こういうショートコントも新しくていいですね〜


ブリッジ V:佐久間一行のこだわり
これは結構いろいろなところで聞く話(こだわり)でしたが、V撮るくらいというのはよっぽど回りに言われているんだろうなぁ。てぬぐい芸人さんも大変ですね。


コント6:カサカサマン
肌がカサカサしてる人ではなく、『傘傘マン』。雨が降った時しか人助けできないなんて、結局雨男(笑)。LLRが出て来たのでちょっと期待して見ていたら、伊藤くんが以外と演技が上手くていい感じでした。2人とももう少し滑舌が良かったらなぁ〜


ブリッジコント:穴掘り・3
ついに喧嘩をはじめてしまう6人。仲間に対する不満の上に、いつまで掘っても出口の見えない穴に嫌気がさし、6人は作業を投げ出しさっくんの元から去ってしまう…


コント7:エイリアン
これは新しかったです。モニターに写す映像で笑わせるという、陣くんのネタっぽい感じでした。「なんでも実験」もVTR使ったネタだったけど、「エイリアン」はちゃんと中身があったので伝わりやすかった、という違いでしょうか。逆に言うと「なんでも実験」はどこで笑わせたいのか分からなかったという…。
と言いつつ、あれだけ後輩使っておきながらこのコントのオチは駄洒落なので、これもこれで…(笑)


ブリッジ V:第4弾つねずみTシャツデザインSHOW
今回もいいデザインが多かったですね!回を増す毎にさっくんの画力があがっているので、毎回そこも楽しみです。今回の手ぬぐいもかわいい☆手ぬぐいの柄のひとつにクジラがいましたが、クジラ好きなんですね。なんか理由あるのかな?


ラストコント:穴掘り・4 願いの叶う花・未来の俺へ
独りになってしまったさっくん。それでも出口が近いことだけを信じなんとか1人で穴を掘る。突然ピッケルが何かに当たる。それは誰かが遠い昔に埋めた、未来の自分に向けたメッセージを吹き込んだカセットテープだった…


「この前、頂上になんでも願いが叶う花があるという山に登ったんだ。でも頂上についたら花なんてどこにも咲いてなくて、噂はうそだったって分かった。でも一生懸命その山に登って、頂上からの景色を見た時に、そんな花の事なんてどうでもよくなるくらい感動した。
未来の俺、その時の気持ち、忘れてないですか?」


実はさっくんも、その花を探して山に登るために穴を掘っていたのだった。そのテープを聞き、花はない事を知ったさっくん。それでも、ここまで掘り続けてきたみんなの苦労を無駄にしたくなかった。頂上から見る景色を見たい一心で、穴を掘り続けるさっくん。そこへ、去っていったはずの6人が戻ってくる。
もう1度、みんなで力を合わせて穴を掘る7人。ピッケルが最後の壁を崩した瞬間、穴の中に眩しい光が差し込んでくる。
舞台が暗転し、モニターに穴から抜け出したさっくんが映る。それはオープニングのVTRと同じ山を登る、作業服姿のさっくんだった…




すいません、正直泣きました。
まぁ今回の単独はやっぱり、あの酷い挫折から必死で立ち直ったさっくんの、新しいキモチが見たいと思って臨んだものだったので、少なからず湿っぽい要素はあるだろうと思っていましたが。ここまでくるとは自分でもびっくりした。7本のネタはともかく、やっぱりこのVTRとコントにすべてが込められているんだろうなと思います。
どこか道なのかも分からなくなっていた気持ち、焦り、光りが見えた瞬間、自分が目指すべき場所、お笑いを諦めたくない!という真直ぐなキモチがすごくストレートに伝わってきて、やっぱり感動してしまった。彼が芸人でよかったと本当に思います。芸人になるべくしてなってる人なんだろうとも思います。
多分まだ山を登ってる途中なんだと思うけど、きっとさっくんなら、登り切った時に見る景色は、選んだ道は間違ってなかったと自信を持てるくらい素晴らしいものだと思う。いつかその日が来たら、また『笑い』という形で見せてもらえたら嬉しいです☆
今回の単独はさっくんの芸人人生で大きなターニングポイントになった舞台だったと言えるかもしれません。ネタ自体は全体的に薄かった気もするけどネ(^^)
楽しかったです!