昼休みに実家から着信があった。
母親が電話してくる事はほとんどないのでびっくりして、同時に「なんかあったかな?」と思って恐る恐る電話に出た。私の大好きな親戚のおばさんが危篤状態でもう危ないから心の準備をしておきなさいという話だった。
おばさんは一週間前から入院していて、今日意識がなくなったという。あまりに唐突で声も出なくて、よく分からなくて電話口で泣いて、母は「気をしっかり持って」と言って電話を切った。
仕事に戻らなくちゃいけないのに、心がざわざわして何も手につかない。あんな気分は初めてでした。
自分の父親が亡くなったのは1才の時だったので記憶も全くないし、物心ついてから肉親を亡くした経験がまだなくて、感情をどう整理したらいいのか分からないのがとにかく怖かった。「死んじゃうのかもしれない」と思ったらいてもたってもいられなくなって、すぐに高速バスを予約して実家に帰ろうと決めた。明日はEXTRA LIVEを見に行く予定だっけどとてもそんな気分になれないので、チケットを姉さんに託してバスに乗った。(鍋ちゃん、ふみ姉さん、助けてくれて本当にありがとう!)
今から帰ると伝えようと実家に電話してもお母さんは出ないし、もしかして病院に行ってるのかなとか、もしかしてもうだめなのかなとか、地元までの4時間はずっと不安で心配で、おばさんの事を考えたら涙も止まんないし、のんちゃんに事情話してメールしながらなんとか支えてもらいました。
地元に着いたのが23:30過ぎ、まだお母さんが家にいないので、駅からタクシーでお母さんの仕事場へ行ったらこんな夜中まで仕事してました…携帯持ってないのて不便。いきなり帰ったのでびっくりしている母に「おばさんは??」と聞くと「もうあんまり…」。いまだ意識も戻らず昏睡状態だという。とりあえず明日病院に行くことにして家に帰る。
お母さんやおばあちゃんの方がわたしよりも辛いだろうと思って、少しでも助けてあげなきゃと思って帰ってきたけど、2人とも落ち着いている感じだったので尊敬してしまった。もっと辛い事を経験してきているんだろうなと思った。わたしが一番めそめそしていて、塞いでいて、これじゃなんの為に帰ってきたんだか…。せっかくの帰省だけどぜんぜん嬉しくないしぜんぜん楽しくないし、こんなの本当に嫌だ。